こんにちは。

本日、気象庁より梅雨明けの発表がありましたね。

関東甲信で、6月に梅雨明けしたのは初めてで、統計を開始した1951年以降もっとも早いそうです。

5.6月の雨の日は、個人的には嫌いではありません。

4月で花開いた草花が、花びらを落として青々と茂みだす季節。

少し窓をあけるだけで、外の静けさや雨音、また、水分を含んだ土や植物の匂いを感じることができます。

そんな、雨の日に読みたくなるような本を見つけたので、ご紹介します◎

川上弘美「晴れたり曇ったり」

川上弘美のエッセイ集。

6つのテーマでまとめられており、

その最初のテーマが「匂いの記憶」。

学生のころに新年度のはじまりに保健室で嗅いだアルコールの臭いや、

夏の蚊取り線香の香り、雪が降る前に放つ匂い。

1月から12月までの様々な「匂い」について書かれています。

自分自身も昔嗅いだことのある匂いが多く登場し、その匂いの記憶と共に、

その時のとりとめのない瞬間や、感情、そして情景さえも見えてくるような気がしました。

 

お家の匂い、というのも家庭によって様々ですよね。

「ソラマドの匂い」ってなにかな?と考えてみると、私にとっては、玄関ドアを開けるとすぐに感じる無垢の香りと、お布団を天日干しした時のあのお日様の匂い、雨の日のウッドデッキの湿った深い木の匂い、お正月にスタッフ全員でキッチンで作ったお雑煮の美味しい匂い、そんなものが思い浮かびました。